経営者に必要な「技能」を考える
経営の失敗要因は主に3つあると考えられます。
・自社や自分の欠点が分からない
・うすうす分かるけど相談しない
・知識や技能を習得する機会がなかった
ここでは事業承継をされた(される予定の)後継者様が、専門家も不在の中、持続発展力なき事業を継ぐときに、日々考えておかねばならないことに焦点をあてて考えてみたいと思います。
□後継者の試練
・創業者と後継者は育ちも、性格も、力量も違う
・国内市場は、日々縮小
・消費者や取引先の要求は、日々変化
・競争相手は、日々強大に
□持続発展力とは
・後継者の「経営力」と事業の「収益力」
・前者は戦闘機の性能
・後者はパイロット
□事業の「収益力」
・国家の成功法則は、長い経験の裏付けがある(歴史)
・国家を動かすために重要なものは「戦略・制度・予算」
・国家の成功法則は「企業」でも同じ
□戦略・制度・予算
・経営学の講演では、「目的・目標」「戦略・戦術・戦法」と言うけど実際には稼働させれなかった
・稼働させるためには「戦略・制度・予算」が必要
□成長段階により、採用すべき「戦略」は異なる
・自社の成長段階はどこか(幼年期、少年期、青年期、壮年期、老年期)
・他社の成長段階はどこか(市場の寡占度)
・方向を間違えれば(戦略)懸命に漕いだことがかえって仇になる
□指令だけでは実現しない
・戦略を実施するための「制度」とは
・金を「資金」に変えていく制度
・人を「人材」に変えていく制度
□「決算」では変わらない。しかし「予算」では変わる
・戦略と制度が反映されたものであること
・CF会計をベースに策定(一般の決算書ではない)
・各レイヤーでさらに個別予算化する
・予算を策定している企業はどれだけあるか?
など、本稿だけでは収まりません。経営者に必要な情報と技能について別の機会にて触れて参りたいと思います。