経営者の「後悔」を考える

 


 
「いつかは」と思いながらも事業に忍び寄る危機に鈍感だった。とりあえず何とかなっている気がした。仕事の改善を真剣に考えてこなかった。しかし、向き合わざる得なくなったときには、もう手の尽くしようがなかった。経営者様の後悔する声は後を絶ちません。
 
■経営者様の嘆き(当社団調査)
□現状維持は後退の始まりだった
・染み込んだ業界慣習から抜けられない
・決まったことを繰り返す毎日
・顧客も仕入先も社員も固定化
・今さら新しい分野への挑戦は億劫
・気持ちは焦るけど変え方が分からない
 
□専門家の教えの通りやったのに
・経営理念は壁のお飾りに
・想像と希望でおわった経営計画書
・大切に保管される見栄えの良い提案資料
・分析はしても具体的な改善方法はない
・本やネットで書かれている内容だった
 
□税理士が味方ではなかった
・会社に不都合な会計ソフトだった
・決算分析は分厚いけど中身は薄かった
・面倒な領収書貼りをさせられた
・会社に不都合な株式評価をされていた
・最後は「やるしかない」の一言
 
□社員のご機嫌を気にしてしまった
・給与制度なんて考えたこともなかった
・社員に言われるまま給料を上げてしまった
・事業に魅力がなく新しい人材がこない
・労基法を軽くみて社員が強気に
・社員のワガママを聞いて何とか関係を維持

□IT音痴が多額の損失を招いた
・勧められるまま高い設備を導入した
・ちょっとだけITに詳しい社員が尊敬される
・費用は高くてもイマイチ効果が分からない
・機材の速度が遅いのに何の違和感もなかった
・トラブル時は社内がパニック状態
 
□情報の価値を甘くみていた
・情報に対価を払ってこなかった
・報告漏れや相談無しは当たり前
・右から左屋で自分で考えてこなかった
・難しいことはひとまず放置していた
・やるべきことよりやりたいことをしていた
 
□営業は社員任せだった
・やる気のあるフリをする営業社員に騙された
・適正な価格設定なんてしたことない
・顧客管理を社員任せにし顧客が流出した
・御用聞きはお客様のためと勘違い
・契約書を甘くみて紛争に疲弊した
 
□ルーティン業務が仕事だと思っていた
・報告はいつも「こうでした」だけ
・言われたことだけをする事なかれ主義
・仕事のノウハウは社員の頭の中で独占
・作業が属人的で仕事の改善ができない
・仕事を標準化する気概はない
 
□危機に直面してでてきた後悔
・もっと早く相談するべきだった
・もっと早く実行するべきだった
・もっと真剣に育成をするべきだった
・もっと素直に意見を聞くべきだった
・もっと勉強をしておくべきだった